日々のことやら 旅のことやら

日記のような忘備録

2008夏 東北湯めぐりツーリング その2



8月15日(4日目)
8時15分ホテルを出発、国道103で八甲田を目指す。標高が上がるにつれガスが出始め、眺望は絶望的で案の定岩木山展望所は真白なガスの中。くねくねと曲がった国道103を走り9時酸ケ湯温泉に到着、真っ白なヒバ千人湯に入る。憧れていた東北の硫黄の臭いのする白い温泉に入り大満足。今日は入るぞ!と次なる秘湯谷地温泉へ向かう。約30分で10時少し前に到着、ここは透明の硫黄臭のする温泉。続いて八甲田を後にして国道102で奥入瀬渓流沿いに十和田湖へ向け走るが奥入瀬渓流は降雨後のためか渓流ではなく濁流だったため散策もせず11時10分十和田湖畔休屋で休憩。
十和田湖を後に国道103を走り東北道に入り途中花輪SAで昼食をと思い十和田ICから鹿館八幡平ICまでの1区間を高速走行する。
八幡平ICを出て国道282、国道341を八幡平頂上に向け走行するが東トロコ温泉手前で小雨がふりだす。雨具を着ているとBMWF650GSのライダーも停止し雨対策をし始めたので言葉を交わす。県道23へ分岐し頂上をめざすがすぐにガスが掛かり始め13時30分頂上到着時は一面ガスで真白、視界約数十メートル、何も見えない。ここは約35年前高校の修学旅行で訪れた懐かしい地、当時のことはあまり覚えていないが来たことだけは覚えている。
県道318に入り藤七温泉に13時40分到着、白濁した露天風呂に入る。
八幡平頂上に戻り県道23を戻る。途中、蒸の湯温泉に立ち寄るが雨のため露天風呂には入浴せず、後生掛温泉の内湯に入る。
15時15分出発、県道23を下山し国道341に戻る頃には雨も上がり15時45分湯治で有名な玉川温泉に到着、早速、源泉の大噴を見学、高温の透明な湯が大量に噴出しており迫力満天である。しばらく奥へ進むと大勢の人が岩盤浴療養をしている場所に着いた。皆さんは必死で難病と闘い療養しているのにこちらは温泉巡りで立ち寄っていることに少し後ろめたい気持ちになる。気を取り直し露天風呂に行くが残念ながら湯は張られていなく内湯の建物まで戻り入浴する。
今日の湯めぐりはこれで終了、地元車の後ろを追従してハイスピードで国道341を田沢湖まで駆け抜け県道127から県道194へ入り17時20分本日の宿、田沢湖高原温泉のプラザホテル山麓荘に到着。(本日の走行242km)

8月16日(5日目)
午前8時ホテル出発、乳頭温泉郷を目指し県道194をさらに登っていく。黒湯温泉の駐車場にバイクを止め徒歩で孫六温泉へ行き入浴、来た道を戻り黒湯温泉にも入浴する。孫六は無色、黒湯は白色の湯、川を挟んでこうも違う湯質に驚く。黒湯温泉を後にして蟹場温泉に向かうが途中、妙の湯温泉と大釜温泉があるがここはパスして蟹場温泉に向かう。
蟹場温泉は無色の湯で母屋から離れた露天風呂に入る。
続いて少し離れた場所にある鶴の湯温泉に向かうがあと少しの距離を残して国有地に入ると未舗装路になった。スリップ・転倒という言葉が頭をよぎったがABSは付いているが前輪ブレーキを使用せず後輪ブレーキだけを使うんだと自分に言い聞かせて慎重に進む。
到着した鶴の湯温泉も超有名温泉で人だらけである。乳白色の露天風呂に浸かりながら今日の予定を考える。今日の宿泊地は蔵王温泉。盛岡へ出、東北道で南下し白石ICで降りて蔵王エコーライン経由で入る案、横手まで南下し秋田道・東北道で白石IC・エコーライン経由で入る案、最後に国道13をひたすら南下する案の3案を考える。風呂から上がり3案を地図で確認すると湯沢市南東部に最後の案から少し離れるだけで河原毛地獄という記載が目についた。ここは河原毛大滝の滝壺が天然の湯船になっているところである。南下するにつれ天気も悪い予報だったので蔵王エコーラインをあきらめ、河原毛行きに決定する。午前10時45分乳頭温泉郷鶴の湯温泉を出発、県道194まで戻り県道127で田沢湖目指して降りていく。国道341まで降りてきて左切、すぐに国道46を右折し角館へ進む。途中、県道50、県道257、国道105、県道11と走り角館市内と大曲市内を避けてショートカットし国道13に入ってからはひたすら南下する。横手市から湯沢横手道路に入り須川ICで降り県道51を小安峡方面へ向かう。三途川渓谷を過ぎたところで川原毛地獄方面の看板を発見、右折し山道をクネクネ曲がりながら登っていくと正面に川原毛地獄の風景が飛び込んできた。誘導員のおじさんの指示に従い右下にある駐車場のいちばん奥にバイクを止めた。13時20分到着。
駐輪したすく横が大湯滝への歩道の入口になっていて遊歩道を歩くこと約15分、下りなので楽々で到着する。滝湯には家族連れ等の観光客が川へ入ったり滝壺に入ったりしている。
早速、滝壺湯に浸かるが何とも気持ちのいい適温で滝の真下に入ると強烈な水圧のうたせ湯、強すぎて水圧に耐えるのが大変で早々に真下から離れ滝壺にお湯の滝しぶきを浴びながらゆったり浸かる。とても気持ちがよかった。こんなのは関西には無い、最高の気分で湯滝を後にするが帰りは登り道で日ごろの運動不足がたたりちょっと登ると足が止まってしまう。途中休み休みしながらバイクまで戻る。誘導員のおじさんがナンバープレートを見て話しかけてくる。自分も冬場出稼ぎで神戸の六甲まで行ったことがあるらしい。六甲へ出稼ぎと言えばたぶん灘の酒造会社だろう、おじさんに「こんな気持ちの良い湯に入らせてもらってありがとう」と礼を言い14時30分出発する。
県道51まで山道を戻り、湯沢横手道路の須川ICからはひたすら国道13で山形市目指し南下する。雄勝峠を越え山形県に入り尾花沢に差し掛かる頃雨が降ってきた。すぐに道の駅尾花沢があったので雨具を着る。以降、本降りになったり小雨になったりしながら走行し東北中央道経由で県道21に入り蔵王へ登る。途中ガスが掛かり視界が悪くなるが温泉街手前でガスのある標高を超えガスが無くなるが相変わらず雨は降り続き慎重に走り本日の宿プチホテルゾンネに17時20分到着、到着後すぐにホテルのオーナーさんに蔵王温泉大露天風呂まで車で送迎していただき雨の露天風呂を堪能する。(本日の走行281km)

8月17日(6日目・最終日)
昨日からの雨はまだ降ったり止んだりしていた。昨夜露天風呂から戻るとバイクにシートを掛けて濡れるのを防いでくれていた。オーナーの気遣いに感謝・感謝!!
丁寧にバイクに対する気遣いに礼を言い、相変わらず雨は降ったり止んだりなので雨具を着て8時45分出発する。
今日はひたすら神戸を目指し走るだけ
県道14で蔵王を降り国道13で上山市南陽市を通過、南陽市の赤湯温泉から国道113で新潟へ向け走る。途中小国町付近では並走するJR米坂線沿いに望遠レンズのついたカメラを持った人たちが列車の写真を撮ろうと待ち構えている。珍しい列車でも走ってくるのだろうか。
県境を越え新潟県に入り村上市で国道7を進んでいく。11時40分、中条から日本海東北道に入ると後は高速走行だけで単調な走りだったが新潟市付近では強めの雨で、相変わらず降ったり止んだりしている。新潟中央ICで磐越道と分岐し北陸道に入ると車がとたんに少なくなり走りやすくなる。柏崎付近では震災の影響か速度制限が掛っていた。13時20分上越ICを過ぎる。ここからは以前走ったことのある道、ホッとしながらも気を引き締めて単調な高速道路走行をし富山県に入る。親不知トンネルを抜けると久々の晴れ間が前方に広がっている。気温も上昇してきたみたいで暑くなってきた。有磯海SAで雨支度を解除する。15時15分富山市通過、15時45分金沢市通過、16時30分福井市通過、同45分南条SAで最後の給油をする。これで家まで給油せず帰れるので一安心。17時15分敦賀湾が右手に見えてきた。たった5日前の深夜、ここからフェリーに乗り北へ向かったのがはるか昔の事のように思う。アクシデントや感動、感謝、無念、諦め、リベンジの決意等生涯記憶に残る出来事がいっぱいあった為だろうか。
17時45分名神高速に入と案の定車が多いが渋滞情報は出ていない。18時30分大津市通過、18時45分京都市を通過し桂川SAで最後の一服、19時中国道へ分岐、19時20分山陽道へ分岐、19時30分神戸鳴門道へ分岐し19時40分布施畑ICを出、20時丁度自宅へ到着し旅が終わった。また行くぞ!!!(本日の走行818km)

でも疲れた、歳ですねぇ~、1日おいて体のあちこちがパンパンに張っています。
今回の旅は 加曾利 隆 氏の300日3000湯に刺激されて何時かは東北へ!との思いがあったためでした。加曾利 氏に感謝!